✭シミ✭〜種類・ケア方法〜


色も大きさも色々あるんだけど、シミってどんなものがあるの?

「シミ」とは?
シミとは淡褐色・暗褐色の色素斑のことです。
皮膚局所のメラニン色素が周囲皮膚と比べて増加している状態です。
「メラニン」が多い所(シミが多い所)と少ない所は、新陳代謝のスピードが違います。
メラニンが多い所は新陳代謝(ターンオーバー)が遅いので、新陳代謝を正常化してメラニンの排出を促すことが大切です。
シミの種類によってケアの方法が異なるので、シミの種類を見極めることが重要です。
原因としては色々ありますが、大きな要因の一つに紫外線があります。
UVケア対策は十分に行っていきましょう。
また、美白化粧品のほとんどは直接肌を白くするわけではなく
肌が黒くなろうとする原因である「メラニンを生成する酵素(チロシナーゼ)」
を阻害する成分が多いので、基本的には1年中使用することが重要です。

「ごく初期の薄いシミ」というパートに記載してるよ♪
「シミ」の種類
色々な種類がありますが、今日は代表的な4つについてお伝えします。
①老人性色素斑(日光性黒子)
時事メディカルより引用
顔であれば頬骨の高いところ、身体であれば手背や前腕などの日光に露出されやすい部位にできやすい。
60歳以上ではほぼ必発となる。シミに関する疾患の中で最も数が多い。
✻形・大きさ・色
直径、数mm〜数十mmと大きさは様々。
円形〜楕円形のものが多い。
色調は濃淡があり、境界は比較的明瞭。
薄い茶色から次第に濃くなり、はっきりしてくる。
✻原因
紫外線の影響で、表皮細胞に光老化を生じ、色素細胞を活性化して色素斑を形成する。
肌の老化によって、表皮細胞内のメラニン貯蔵、メラニン消化不良が起こり、メラニンが蓄積することによってできる。
表皮のターンオーバーの低下なども原因の1つと考えられている。
このため、脂漏性角化症(老人性疣贅)にも進展しやすい。
✻ケア方法
UVケア対策の徹底。
ごく初期の薄いものは美白化粧品でケア。
医薬部外品などの有効成分が含まれているものが効果があると考えられている。
ただし、、、
定着した濃いものは消えない→レーザー治療などが必要!
→皮膚科や美容皮膚科を受診しましょう(^^)
クリニックでの治療には、Qスイッチ付きレーザー、光治療(IPL)、ピコ秒レーザー、液体窒素による凍結療法などがあります。
シミや肌状態により、適切な治療があるため相談しつつ行いましょう(^^)

②雀卵斑(そばかす)
主に頬や鼻を中心に散らばるようにできる。
夏に悪化することが多く、老人性色素斑と混在していることが多い。
✻形・大きさ・色
直径2〜3mmの小さな点状に広がるシミで、左右対称に分布する。
丸くはなく三角や四角の場合が多く、薄い茶色(褐色)のものがほとんど。
幼児期〜思春期にかけて目立つ傾向にある。
中年になると徐々に軽快する。
中年以降に生じた場合は、老人性色素斑であることが多い。
優性遺伝で白人(特にブロンドや赤毛の人)に多い。
日本人にはスキンタイプⅠ・Ⅱ(Japanese skin type:JST)に多い。
「Japanese skin type」とは?
(国際的なスキンタイプ)白人が該当するタイプⅠから黒人が該当するタイプⅥまで6段階に分けられている。
(日本人)多くはタイプⅡ、タイプⅢ、タイプⅣにほぼ当てはまると言われている。
日本に多いスキンタイプとして「Japanese Skin Type」と分類し、J-Ⅰ、J-Ⅱ、J-Ⅲと表記することがある。
✻原因
色素細胞が遺伝的要因により活性化し、メラニン合成が亢進する。
紫外線の影響で濃くなることもある。
✻ケア方法
UVケア対策の徹底。
遺伝子的要因が強いこともあり、美白化粧品の効果は出にくい。
→皮膚科や美容皮膚科を受診しましょう(^^)
クリニックでの治療には、Qスイッチ付きレーザー、光治療(IPL)を用いることが多いです。
レーザー治療を行うことでキレイに消えることもありますが、再発することもあります。

③炎症後色素沈着
CUSTOMLIFEより引用
ニキビ跡や虫刺され、傷跡が残ったもの。
✻形・大きさ・色
赤から黒い色まで様々。
✻原因
接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、固定薬疹、ニキビ跡、虫刺され、傷などの肌の炎症により生じる。
(表皮内の色素細胞が炎症性サイトカインなどにより活性化することが原因)
毛抜きで毛を抜いていると毛穴周りが黒い跡になることもある。
通常の炎症後色素沈着は時間と共に軽快する。(目安:数ヶ月〜半年程度)
刺激を与えないよう注意!
✻ケア方法
接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、固定薬疹などがある場合は原疾患の治療を行うことで、炎症が生じた原因を確実に除去する必要がある。
→皮膚科や美容皮膚科を受診しましょう(^^)
美白化粧品が有効。
気にしすぎて刺激を与えてしまうと、刺激がメラニン合成を高めてしまうので注意!
特に洗顔・メイク時など、こすりすぎない。
※原則としてレーザー治療は禁忌
④肝斑
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第一三共ヘルスケアより引用
眼窩下部〜頬骨辺りに左右対象にできる。
(軽症では皮疹が対照的でないことがある)
前額、頬、上口唇、下顎辺りにもできることがある。
30〜50歳代の女性に最も多い。
閉経後、60歳を過ぎると自然消退することも多い。
世界ではアジア系、ヒスパニック系、ラテンアメリカ系の有色人種に多い。
インド人では肝斑の20%が男性である。
✻形・大きさ・色
色は淡褐色や暗褐色など様々。
✻原因
発症原因は不明だが、紫外線による影響や女性ホルモンのバランスが崩れた時、ストレスなどの関与が示唆されている。
妊娠中、ピル内服中、更年期によく見られる。
42%が妊娠中に肝斑を発症したという報告があり、プロゲステロン・エストロゲンなどの女性ホルモンにより色素細胞が活性化され、メラニン生成が亢進すると考えられている。
✻ケア方法
UVケア対策の徹底。
内服薬の「トラネキサム酸」が効果が出やすい。
美白化粧品で薄くなることもある。
刺激によって発症・悪化することもある。
洗顔・メイク時など、こすりすぎないよう注意。
クリニックでの治療には、ビタミンCやトラネキサム酸などの内服治療、ハイドロキノンなどの美白剤の外用、ビタミンCのイオン導入を用いることが多い。
レーザー治療や光治療については、悪化の可能性や難治性の脱色素斑を生じる可能性もあるため特殊な治療と考えられている。

まとめ
シミの種類について、いかがだったでしょうか?
色々な種類があり、それぞれの特徴やケアの方法も異なります。
自己判断でケアしてしまうと悪化してしまうことも考えられます。
どの種類に当てはまるかについても医師の診断が必要なので
受診することをオススメします(^^)
継続することは大変ですが、私も頑張ります(^^)

UV(紫外線)についてはコチラ★
日焼け止めについてはコチラ★
to be continued…
参考文献
・安田利顕著、漆畑修改訂「美容のヒフ科学 改訂9版」南山堂 2010年 p.258
・川田暁著「美容皮膚科外来実践マニュアル」南江堂 2011年 p.171
・小西さやか著「日本化粧品検定2級・3級対策テキスト コスメの教科書 第2版」主婦の友社 2016年 p.157
・小西さやか著「日本化粧品検定1級対策テキスト コスメの教科書 第2版」主婦の友社 2016年 p.189
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